
あの熱狂も落ち着き、実行委員長の菊池が、実行委員会と協議した結果を「味付ジンギスカングランプリ・総括」としてまとめてみました。我々は現状に満足せず、常に「もっと何かできるのでは??」と考えています。
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■「味付ジンギスカングランプリ2025」総括
第4回を迎えた「味付ジンギスカングランプリ2025」は、業界関係者と一般消費者の双方を巻き込みながら、これまで以上にスケールアップを遂げました。回を重ねるごとに業界内での知名度・注目度が高まり、今回は羊肉のさらなる普及に大きく貢献する企画となったと感じています。
特筆すべきは、多彩な審査体制と関係者の広がりです。昨年から交流を重ねてきた北海道の量販企業が審査員として新たに参加したほか、クックパッドや食メディア『RiCE』など、情報感度の高いメディアや企業との新たな接点が生まれました。こうした多ジャンルの有識者との連携は、大会の信頼性や発信力を大きく押し上げる要因となりました。 また、今年は一般消費者による審査を導入し、東京での公募審査会を開催。さらに業界関係者を対象としたビジネス交流会「味付ジンギスカンサミット」も初開催し、B2B・B2Cの両面から多くの関係者を巻き込む体制を整えることができました。
本大会を通じて得た多様な接点やネットワークは、来年以降のさらなる発展の礎となるはずです。今後も新たなアイデアを取り入れながら、日本のジンギスカン文化、そして羊肉の魅力をより多くの人に届けていけるよう、尽力してまいります。
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■そして、反省点をあえてこの時期だからこそ。
実行委員会として、今回は手ごたえと共に、反省点や改善点も多いと感じています。今のところ実行委員会としてどう思っているか??など、敢えて公開させていただきます。あくまで、実行委員会内のブレストの結果で、これがすぐに反映されるわけではありませんが、どう考えているかなど参考までに。
・募集方法の変更も検討したい
過去4回とも、参加エントリーは広く公募形式を採っていましたが、この形式ではどうしても情報の到達に限界があり、また、ご案内をお声がけできる範囲も、我々の既存のネットワークだけではカバーできないところがまだまだあります。そして、この参加エントリーを募る部分が、これまで一番労力がかかる部分になっていますので、来年以降は、公募形式ではなく、他薦要素も入れるなど、来年から根本の部分を変えるのもアリかと考えています。
・良い意味で"ドライ"にやっていく道も
これまで多くの業界の方々と意見交換をさせていただきましたが、ご指摘いただく内容が相反するものも少なくなく、できるだけ拾い上げようと毎回試みはしているのですが、現状、それに引っ張られ過ぎてしまっている感がなきにしもあらずな気がしています。
ご指摘はどれもあふれる情熱ゆえなので、非常に参考になるご意見ばかりなのですが、いまこそ「美味しいジンギスカン商品を広くPRする機会として、大会を機能させていくにはどうすべきか?」という原点に立ち返り、そのために取るべき方法を取るという、ある種"淡々"と進めていく方法を模索するのもありかと考えています。
業界の皆さんのコミュニュケーションを取る機会は、これからもとても大事に考えていますので、それは「ジンギスカンサミット(羊肉サミット)」など別途ドカンと大きなものを設けることも検討しています。なので、味付ジンギスカングランプリ自体はそことうまく切り離し、「ジンギスカンの普及拡大に最大効果を望める方法」につながる施策に徹するという考え方を、今後検討していきたいと考えています。
・審査方法ももっと良くなるのでは?
公平性を大事にするということが大会当初からのポリシーですので、全商品ブラインドでの喫食をこれまで大事にしてきました。しかし、一口程度食べただけでは商品の真の魅力が伝わらないという事も、これまでの大会を通じて重々承知しています。そこで、例えばWebサイト上の一般投票で商品を絞り、残った10商品を審査員でジンギスカン鍋を囲んで、しっかりと実食して評価などもアリなのでは??など。どうやるかは抜きにして色々と思案しています。
・一般審査の有用性について
こちらも、忖度なく公平性を考えたうえで取り込んでいる仕組みですが、上記同様に、一口ずつだけ食べて審査するやり方はやはり魅力が伝わらないのでは??とも思い、来年からどうするか??考えどころです。
このように、「まだまだ味付ジンギスカングランプリは良くなるし盛り上がる!!」と考えています。公表することではないかもしれませんが、あえて、実行委員長として実行委員会の考え方を皆様にお伝えしてみました。
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
詳しいプロフィールはこちらから。
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