
羊といえば、どこの国を思い浮かべますか?ニュージーランド?それともオーストラリア?話すとみんな驚きますが実は、世界で一番羊を多く飼育している国は中国です。そして羊を最も輸入する国も中国です。どれだけ羊肉が好きなのだ!と驚きます。
広大な内モンゴルや新疆ウイグル自治区などの草原地帯を抱え、現在、中国では約3億頭以上(FAO統計 2023年時点)が飼育されています。総数だけ見れば、他を大きく引き離すスケール感です。※注意 この統計に山羊が入る場合があり1億頭というデータもある※
■数よりも品質で勝負するオーストラリア
え、オーストラリアが世界一じゃないの??と思われた方も多いのではないでしょうか??実はオーストラリアは3位なのです。(2位はインド)ここはラムバサダーサイトとしてオーストラリアの羊産業のガチ度をご説明します。
それは、羊の「数」と「品質」は別の話という事。
ここで際立つのが、オーストラリアの羊産業の強みです。オーストラリアでは、羊の飼育頭数はかつて1億7000万頭に達した時期もありましたが、現在は約6800万頭(2023年時点、Meat & Livestock Australia調べ)に安定しています。
その分、飼育の効率化、品質管理、ブランド戦略が飛躍的に進み、羊毛と羊肉の品質において、世界トップクラスの評価を受けるようになりました。また、アニマルウェルフェアや環境対策なども世界の最先端という声も。畜産業はオーストラリア経済の主要な柱。日本でいうところの自動車のようなものです。なので、ガチ度がおのずから違ってくるのです。
■日本に根付いた“オージー・ラム”
そして、ここ日本でも、オーストラリア産ラムは特別な存在。日本国内で流通しているラム肉の、約70%以上がオーストラリア産。大型スーパーや精肉店に並ぶパックのラム、ジンギスカン店やレストランで供されるラム肉、これらのほとんどが、オーストラリア産なのです。皆さん、知らず知らずのうちにオージー・ラムを食べているはず。
面白いデータがあり、かつて「羊フェスタ」で行った各国産羊の食べ比べで、オーストラリアがほぼすべての項目で中間の点数でした。つまり日本人は無意識に「オージー・ラム」を味の基準に置いているのです。この一点を見ても普及度がわかるかと。
オーストラリアでは羊は自然豊かな広大な大地でのびのびと育てられています。赤道近くから南極付近まで広がる国土の広さ。気候の多様さという1国で1大陸の強みが様々な飼育環境を生みます。多くのブランドがあり、羊肉の選択肢も豊富なのです。
しかも、オーストラリア産ラムは、輸出向けに厳格な品質検査とトレーサビリティ管理が徹底されており、食の安全性にも世界屈指の信頼があります。以前オーストラリアを訪れた際すべての羊が細かく先祖まで管理されていることに驚きました。
結論から言うと、羊の飼育頭数は多い国は多々ありますが、
世界一安心して、最高品質のラムを楽しめる国はオーストラリアなのですよ!と、我ら自画自賛ではありますが自信をもってお伝えして、この記事を〆たいと思います。
この記事を書いた人
ラムバサダー特派員
ラムバサダーとはメンバーの22名だけではありません。ラム肉を愛する人ならだれでもラムバサダーなのです!日本中に散らばる多くのラムバサダーたちが「ラムバサダー特派員」です。彼ら多くの「ラムバサダー特派員」が、様々な切り口でラム肉愛にあふれるお店を紹介していきます。
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