内モンゴルの草原の知恵を「羊愛」とともに届ける/「モンゴリアンチャイニーズBAO」朝保さん

▲バオさんに会いたくて遠くから訪れるお客さんも多いとの事。

看板にある「モンゴリアン・チャイニーズ」とはバオさんの故郷、中国の内モンゴルのことを指す。草原で育ったというバオさん、子供の頃から肉と言えば「羊」だった。

お店で食べられる料理は、バオさんの故郷の料理だ。中でも外せない羊肉の塩茹では、味付けは塩だけ。豪快に骨から外した塊肉を頬ばれば、羊肉の旨味が口いっぱいに広がる。バオさんの作った調味料が一緒に提供されるが、彼女自身は「本当は、羊肉の塩茹でには何もつけずに肉を味わって欲しいんだけど」と笑う。最初は内モンゴルの現地風に塩茹でした肉だけだしていたのだが、お客さんから肉につけるタレが欲しいという声が多く、一緒に出すようになったそうだ。

▲シンプルだから旨い。羊の塩ゆで。

これは、他の代表的なメニューのボーズ(モンゴル風水餃子)も同じ。小籠包のような形をしたボーズも、うっかりすると黒酢などをかけてしまうが、「中身は羊肉と玉ねぎだけ。これだけで十分美味しいから本当はタレをつけないで食べて欲しい」とバオさんは語る。これからお店に行く人は、本場の食べ方に基づき、まず調味料なしで羊肉を味わってみてはいかがだろうか。

お店では、羊肉を一頭仕入れ、余すところなく使うという。「羊肉は捨てるところがない」そうだ。たとえ脂身が多くても茹でれば、余計な脂肪分が落ち、美味しく食べられる。それぞれの部位も適する調理をすることで余すところなく味わえる。こんな内モンゴルの草原の知恵がバオさんにも受け継がれている。ちなみに、メニューにある料理に細かいレシピはなく、塩の分量なども大まかに決めているだけ。バオさん自身が味を確認し、自身のお母さんやおばあさんの味を再現しているという。

連日混み合うお店のお客さんは、東京以外から来ている人も多いそうだ。全国的なグルメ雑誌に何度も掲載されたこともあるが、多くはお店で料理を食べた人の口コミだそう。毎日、九州や四国などからも沢山の人が新橋のお店へやってくる。お店にいると、初対面の人でも、男女問わずなぜかハグをされるというバオさん。どうやら運がつく、とお店の口コミと共に広まっているらしい。料理に加えて、「『人』が好き」という彼女自身にも多くの人が惹きつけられているのだろう。

朝保

モンゴリアン・チャイニーズBAO(バオ)オーナー

内モンゴル出身。モンゴル料理や四川料理のレストランを経営した後、2015年に新橋にモンゴリアン・チャイニーズBAOを開く。

Facebook:https://www.facebook.com/mongolbao/

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