カレーや肉じゃがなど、手軽な家庭料理のレシピを通してラム肉の可能性をご紹介してきましたが、今回は酒粕が効いた「酒粕汁」のご紹介です。ちょっと大人向けのお料理で、普通に食事で楽しむのもありですが、お客様が来た時など一工夫がある汁物としても喜ばれるかと思います。
材料も、すべてスーパーで揃うものですし、酒粕以外はご家庭で揃う材料で作ることが出来ます。私自身、粕汁系を作ったことがないので、もっと複雑で難しいものだと思っていましたが、まさか、こんなに簡単だとは!材料を食べやすく切り、すべての調味料と一緒に20分煮て、最後にお酒をかけまわして終わりです。超簡単。
酒粕のコクと甘みと、白味噌のやさしさにラム肉がぴたりと合います。昔から、ラムと味噌系相性がいいなあと思っていて、ラムの味噌汁系もお店で食べたことがありますが、粕汁とここまであうとは!またもや目からうろこでした。
具だくさんで、おかずにもなる汁物で、具材の野菜など変えることで色々と応用が利きそうなメニューです。まだまだ寒い時期ですので、この時期にピッタリの料理かと思います。是非お試しを。
[材料]8人分
ラムショルダー: 200g
大根(皮付き):300g
人参(皮付き):200g
水 :800g
粉末かつおだし:10g
酒粕:150g
白味噌:50g
薄口醤油:15g
本みりん:50g
日本酒:30g
[調理方法]
1.人参、大根を細長く切り、ラム肉を食べやすい大きさにカットする。
2.日本酒以外の全ての材料をお鍋に入れて蓋をして中弱火で(約20分程度)全体が馴染み柔らかくなるまで煮込む。
3.最後に分量の日本酒をまわしかけて完成。
山下 春幸(HAL YAMASHITA)
株式会社ウォーターマーク 代表取締役
HAL YAMASHITA 東京 エグゼクティブシェフ
WFP国連世界食糧計画 顧問
ワールドグルメサミット2010/2012 日本代表
JAPAN GOURMET 2015 in SINGAPORE 日本代表
料理ボランティアの会理事
一般社団法人オーガニック認証センター 会員
神戸大学大学院経営学研究科講師
日本精神障害者リハビリテーション学会員
観光学術学会学会員
兵庫県 ひょうご「食」担当参与
素材の持ち味を最大に引き出す「新和食」第一人者として、2010年、2012年の2大会連続でワールドグルメサミットに日本代表として出場。現在、Japanese Master Chefとして、海外に日本の食文化・風習・食材・農産物を通して、日本を紹介する活動を積極的に行っている。
また、自身のレストランのほか医療・福祉・食育イベント参加や講演、出版・執筆活動、監修・プロデュースなど、国内外で精力的に活動。さらに、東日本大震災被災者に飲料水を支援する基金設立、障害者支援活動など、食を通じた社会貢献活動にも全力を注いでいる。