【羊の豆知識その4】羊の胃は4つ。4つとも食べたい!

よく聞かれる質問に「羊の胃って食べられますか??」です。みんな好きだなと思いつつ、胃が料理で出てくるのは知っていましたが実際はどうなの??と思い調べてみました。

調べておくうちに胃袋が4つあることがわかりました。牛みたい!と思いましたが草食動物(反芻動物)の多くは胃が4つあるそうです。例を挙げれば羊・牛・ヤギ・シカなど。馬や象など胃は一つでその代わり長い腸で草を処理しています。

で、4つの胃はどう使われるかというと・・・・

まず草が入るのは「第一胃(ルーメン)」という巨大な発酵タンク。ここで何百万もの微生物が草を分解し、エネルギーへと変える準備をします。
羊がときどき「モグモグ」と口を動かしているのを見たことがありますか?あれは第一胃から草を口に戻し、再び咀嚼しているところ。これがいわゆる反芻(はんすう)です。

細かく砕かれた草は「第二胃(レチクルム)」へ。ここで仕分けが行われ、粗いものはまた口へ戻され、細かいものだけが次へ。

「第三胃(オマソム)」では水分がぎゅっと吸収され、最後に「第四胃(アボマサム)」に到達。ここでやっと、普通の胃らしい消化作業が始まるのです。

こうして羊は、ほとんど栄養のない草から命をつなぐエネルギーを得ているわけです。

そしておそらくここからが皆さんに響くと勝手に思っていますが、この4つの胃、実は全部食べられるそうです。

• 第一胃は、牛で言う「ハチノス」に近く、煮込みやスープに。
• 第二胃は「ハニカムトライプ」と呼ばれ、独特の食感が特徴。
• 第三胃「センマイ」はシャキシャキとした歯ごたえで、羊ならではの野性味ある味わいに。
• 第四胃は脂がのってジューシー。牛で言う「ギアラ」で、羊でも隠れた人気モツです。

そうなのかと思いつつ、お店で食べる胃はどこなのだろう・・・・今まで「羊の胃です」と言われて食べていましたが、細かい事を考えず食べていました。イメージセンマイっぽいですが次回から聞かないと・・・・

しかし、中国や内モンゴルでは、羊のモツ料理はごく普通で胃もよく食べます。

たとえば「爆肚」という北京名物の羊の内臓の塩ゆでは、コリコリ食感とつけだれのピリ辛味がやみつきになります。モンゴルでは、モツを詰め物にして煮込む料理も定番。ウイグルでは羊の胃に詰め物をして茹でる料理もあるそうです。

調べれば調べるほど、羊は奥深い!!!是非今度羊の胃袋を食べることがあれば(そんなにないか)この話をネタとして話していただいて全く問題ありません。

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