羊は工業製品ではない。生き物なのです。

こんにちは。ラムバサダーの菊池です。担当する羊コラムの2本目となります。今回は、家畜全般に言えることかなとも思うのですが、「羊は工業生産品ではないよ」と言うお話です。

このタイトルに対して、「そんなこと知ってるよ!」と思われるかもしれません。しかし、実際に羊肉を工業製品のようにどれも規格が同じものであると、考えている人も多いように感じます。

先日、あるお店の方より「ラムチョップのサイズが違う!」と、クレームが来たという話を聞きました。私が主催する「羊フェスタ」(年に1回、羊肉料理を屋台で楽しむイベント)にて屋台で提供したラムチョップに対して「サイズをそろえろ!」というご意見を複数いただき、仰天したことがあります。(詳細を確認したところ、極端に小さいということではなく、一個一個の微妙な大きさの違いを指摘していました)

何度もいうように羊肉は、工業製品ではありません。生き物なのです。1頭の羊から取れるラムチョップでも、それぞれサイズや脂肪の大きさがそれぞれ異なります。羊自体も大柄な羊も小柄な羊もいます。人間も誰一人同じ人がいないように、羊も個体差があるのです。大きなラム(1歳未満の羊)もいれば、小さなマトン(2歳以上の羊)もいるのです。

野菜をみてもそうですが、日本人はそのような形や大きさなど見た目にこだわりすぎるところがあるのではないでしょうか?よく考えれば、同じサイズのラムチョップなど羊が生き物である限り、あるわけはないのですが、それを求めてしまう。その事を改めて考えていただき、大らかな気持ちで味わってこそ、羊の味も生きてくるのではと感じています。

菊地 一弘

羊齧協会 主席
株式会社場創総合研究所 代表取締役
一般社団法人 来来県 代表理事

羊肉の消費者団体、羊齧協会設立者にして主席(代表)。羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、月例イベント、羊フェスタ、羊齧落語、羊齧合コンなど、切り口を変えた羊肉普及のためのイベントを行う。月例イベントは6年連続満員御礼。100席のチケットが3時間で売り切れるほど協会には「羊愛」の強い会員が揃う。会員数は都内を中心に1,700名(2018年8月現在)。毎月数十名規模で拡大中。15名の幹部を置き、組織化しているのが大きな特徴。東京の本部のほか、関西支部を神戸に、北東北支部を八戸に置く。また、日本初のラム肉レストラン本『東京ラムストーリー』を監修するなど、活動は多岐にわたる。

羊齧協会 http://hitujikajiri.com/
一般社団法人 来来県 http://lailaipref.or.jp/