こんにちは。羊肉の消費者団体「羊齧協会」代表でラムバサダーの菊池です。前回は、大手チェーンの参入と、羊押しの店の栄枯盛衰をまとめましたが、今回は、個人的に「これは今熱い！！」と感じる要素をまとめてみました。

形を変えつつも、「羊肉は熱い！」ことには変わりありません。

▲「ラムバサダーフェスティバル202」にも多くの方が訪れました

■関西地域での羊のお店の増加

以前、「関西は羊肉不毛の地」と言われていました。エスニック料理やジンギスカン店や中華料理店がある程度で、羊押しのお店はそんなにありませんでした。しかし、今は違います。コロナ前から、今に至るまで、エッジの立ったお店が次々と誕生しています。オージー・ラム愛のお店で紹介したお店だけでもこんなにあります！

●黒羊羊肉串店 BLACK SHEEP
〒530-0033 大阪府大阪市北区池田町7-8

●ラムジェネレーション
〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島4-2-8

●ラム・ストーリーは突然に
〒553–0003 大阪府大阪市福島区福島2-7-16

●ビールと羊
〒530-0057 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル1F

●ひつじアンダーグラウンド
〒650-0004兵庫県神戸市中央区中山手通1-4-18 KMビルB1F

あくまで、取材した店舗でこの数なので、実際にはもっとあります。しかもエッジが立っているお店が多いのです。

このように、今まで北海道と首都圏だけだった羊肉のお店が今では、その他の地域にどんどんと広がっていっています。それは2021年にオンラインで開催した「ラムバサダーフェスティバル2021」の受賞店舗がいずれも北海道・首都圏以外の店舗だったことも象徴しています。日本全国それぞれの地域で、元々あった羊文化への注目や、新しいお店への注目が集まっているのだなと思いました。

「ラムバサダーフェスティバル2021」受賞店舗
【第1位】DOT.LAMB Dining（長崎）
【第2位】ビストロプティル（愛知）
【第3位】ジンギスカン万蔵（長野）

※「ラムバサダーフェスティバル2021」はコロナの為オンライン開催でした。

■ベットタウンに広がるジンギスカン店の流れ

以前は、羊肉はイメージ的に「仕事の帰りなどに都内で食べるもの」で、都内中心部以外にジンギスカン店はあまり見かけませんでした。しかし、最近は郊外の駅にもジンギスカン店を見かける機会が増えてきました。

一例として、さいたま市で調べてみますと、

・大宮駅
・東浦和駅
・南浦和駅
・浦和駅
・北浦和駅
・与野本町駅
・北大宮駅
・東大宮駅
・中浦和駅（これは会館の中）

などにジンギスカン店が展開し、地元の方が都心に足を運ばずとも羊肉を食べたいときにすぐに食べられる環境が整っています。これは、上記のさいたま市だけではなく、他の地域にも言える傾向で、地元の方向けの小さなジンギスカン店を見つける事が良くあります。

この流れは、仕事帰りに都内で食べるイメージだったジンギスカンが、週末に家族で、ちょっと食べたいときに気負わず食べれるものになってきたあらわれかと思います。元々、日本が誇る羊肉料理であるジンギスカンですが、徐々にみんなの中にさらに浸透しています。

▲やはり、ジンギスカンは日本の代表的羊料理

■［まとめ］消費者から見た、羊のお店の今

羊肉は今や、一部のマニアや食通だけが喜ぶものではなく、普通のお肉としての地位を獲得しつつあります。それゆえ、消費者の動向も変わりつつあります。

例を挙げると、羊好きが昔は少数の羊肉専門店などに繰り返し行っていましたが、その数が増えた事により、新店舗を巡るようになった等は良く聞く話です。

ですので、羊を出すお店は「羊肉の店！」だけだとすでに売りにならず、それにプラスアルファで何かがないといけない時代に入ったのだと思いました。

スーパーなどへの羊肉の普及が進み、首都圏ではよく見かけるようになりました。しかし、「どう食べたらいいのか？？」という事をいまだによく聞くのです。

そこで我らもその答えとして、味付ジンギスカングランプリを開催して時代の流れに向けたラム肉の普及施策をとっていっています。

我ら、消費者にとってはいい時代ですが、飲食店にとっても考え方次第では、良い時代のなるのでは？？と私は考えます。

「さあ、新しい羊の時代へ・・・・」ですね。あくまで、羊好きの消費者たちの考えですが、皆さんのご参考になればと、今回まとめてみました。

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