世界で大人気の羊料理。ドネル・ケバブとは何なのか??

日本ですと、羊肉料理というとジンギスカンが断トツの知名度を誇りますが、世界で見た時には「ドネルケバブ」の知名度の高さが目を引きます。日本でも最近は目にするようになり、フードトラックでよく販売していますよね。

今回は、そんな世界一知名度がある「ドネル・ケバブ」とは何なのか??を深堀りしていきたいと思います。

■前提としてケバブとは?

肉や魚、野菜などをローストする料理の総称が「ケバブ」です。もっとも有名な物は「シシカバブ」。串に角切りの肉をさして焼いたもので、シシは串という意味だそうです。和訳すると串焼き肉のローストとでもなるのかな。

ちょっと脱線して、ケバブ?カワブ?カバーブ?と呼び名の表記にぶれがありますが、これは・・・

トルコではケバブ
ウイグルではカワープ
アラビア語圏ではカバーブ
インドではカバーブ

と、同じものをさしますが呼び方が異なり、その影響だと思います。ドネルケバブはトルコ料理なので、この場合はケバブが正しいのかと。

▲シシケバブの一例。

▲ウイグル人のシシケバブ屋さんの店先

■そもそもドネルケバブっでどんな料理?

上記でご理解いただけたと思いますが、ケバブの一種です。ドネルケバブを和訳すると、回転焼肉、回転グリル肉などの意味になり、そのものずばりの名前です。

下記、ウィキペディアの引用です。(あまりにもきれいにまとまっていましたので)


>香辛料やヨーグルト、マリネなどで下味を付けた肉を大まかにスライスして積み重ね、特別な垂直の串に刺し、あぶり焼きにしてから外側の焼き上がった褐色の層を大きなナイフで薄くそぎ落とした肉料理である。
>原型はマトンかラム肉のみを使うが、現在では子牛や牛肉、シチメンチョウや鶏肉などが使われている。ライスやサラダを添えてメインディッシュとして、また、屋台などで売られているドネルケバブでは、ピタなどにケバブと野菜をはさみ、好みのソースをかけて食べる方法が広がっている。


我々がよく見るのはピタパンに挟んだものですが、ライスに載せたタイプなどもあるそうで、元々はライスにサラダを添え、肉を載せてソースをかけたものが主流だったそうですが、テイクアウト可能なストリートフードとしてピタパンにはさんだ今のスタイルが定着したそうです。

ピタパンにはさんだドネルケバブは結構新しい料理で、ドイツのトルコ系移民が考え出したとか。日本でも最近よく見かけるドネルケバブ。お祭りの屋台で見かけたときはかなり浸透してきているなと感じました。

一点日本のドネルケバブに物申したいのですが、何で羊肉はないんだ!と(笑)トルコ人の中にも「日本人=羊肉を食べない」イメージがあるみたいで、いまだに羊肉のドネルケバブに出会ったことがありません。

是非、全国のドネルケバブ屋さんに言いたいのですが、本場と同じく、羊肉もよろしくお願いいたします!

もしオーストラリア産羊肉を扱っているドネルケバブ屋さんがいればオージー・ラム愛の店で紹介しますのでご連絡お待ちしています!

この記事を書いた人

ラムバサダー 菊池 一弘

羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
詳しいプロフィールはこちらから。

こちらもおすすめ