こんにちは!ラムバサダーの菊池です。
前回のコラムで、羊のお店の件数などを解説しました(前回のコラムはこちら)。羊肉を出すお店は全国で、2014年から2021年の7年間で2.4倍増えています。その中でも、どの県に羊肉を出すお店が多いのか?結果が下記となります。
1位はやはり「北海道」。圧倒的な店舗数で、関東全部をあわせた305店を超える、単独自治体で324店と、さすが「羊と言えば北海道」と言われるだけある調査結果です。そして、次が東京都。こちらは人口の多さと多くの地域の人が集まるという特性からこの数だと思います。この2つが100店超えで、次からは40店以下となります。神奈川、千葉は首都圏の延長という事で店舗数が多いものと思います。そこまで羊肉に親しみがないはずの大阪も、人口が集まる地域なので、32店と千葉と同率4位と健闘しています。
人口のわりに、お店数が多い都道府県として「長野」「岩手」「山形」があります。こちらは、主に羊肉食文化がある都道府県で、長野は信州新町にジンギスカン街道があり、岩手は遠野市を中心に羊肉文化があります。山形も蔵王エリアがジンギスカン発祥を主張していたりと、ジンギスカン飛び地文化圏の各県が2桁の店舗数を維持しています。
さて、改めて図を見ますと、「東高西低」が見えてきます。とくに関西では昔食べたラム肉で苦手になった人も多くいらっしゃると聞いたことがあります。でも昔のイメージと違い今のラム肉はとても美味しいのです。また、西日本だけでなく日本ではラム肉を食べたことがない人がまだまだ沢山いらっしゃいます。是非お近くのお店でだまされたと思ってラム肉を食べてみてください!その美味しさに驚くとともに、ラム肉がより身近に感じてもらえると思います。
そして、徳島と高知が羊のお店が今の所ゼロ・・・両県の羊愛溢れる方に最初の1店舗を是非運営してほしいと思います!
2回に分けて説明しました「羊のお店の件数」ですが、いかがでしたか?興味深い数字で羊肉の今を見ていただきました。このデータはおそらくどんどんプラス方向に変わっていくと思いますので、またデータが出ましたら解説致します。
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
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