ラムバサダーフェスティバル3位の実力店は長野に!ジンギスカン万蔵

先日好評のうちに終了いたしました、ラムバサダーフェスティバルですが、面白い傾向として上位3店舗が首都圏や北海道以外の店舗だったのです。今回はコロナの制約下での開催なので、やや特殊事例ですが、この流れは非常に面白いと感じています。

今回ご紹介するのは、ラムバサダーフェスティバル2021・3位入賞の実力店。ジンギスカン万蔵さんです。「長野だけど、大都市でしょう?」と思われるかもしれません。しかし、万蔵さんがあるのは「長野県千曲市上山田温泉」という、人口6万人の町なのです。

小さな町の小さなジンギスカン屋さんが、首都圏や北海道の店舗相手に健闘したこの事例を、今回は万蔵さんのお話を聞きながら解き明かしていきたいと思います。

▲秘伝の漬け込みたれがおいしさの秘密との事。それをもう一度タレに漬けて食べるのが万蔵スタイル。

●愛されて43年!年数が語る地元から愛されるジンギスカン店。

こちらのジンギスカン万蔵さんは、なんと1978年5月創業。
流行り廃りの多い飲食業界では思いっきり老舗ですし、ジンギスカンと考えた場合、
まだまだ普及してなかった40年前より経営されていることに、驚きを隠せません。

北海道でも、30年で老舗と呼ばれるので、この43年の重みがすごいと思うとともに、
しっかりと経営され、お客さんをつかみ続けていたんだなとも。

では、なぜこの場所で?となるかと思いますが、長野県は隠れた羊王国。羊の頭数も全国2位(2016年)ですし、特に信州新町はジンギスカンが有名で、「ジンギスカン街道」があるくらい。オーナーのお母さまが信州新町出身で、上山田温泉の方にも食べていただきたいと始めたお店がジンギスカン万蔵となります。

その万蔵さんにオージー・ラムを使う理由をお聞きしたところ「安定感」とのお答えを頂きました。他国産をと違い、大きさや品質が一定なところを評価いただいております。

こちらのお店の自慢は、炭火焼と特製のタレ。そして、オーナーは何とお茶屋さんの主人でもあり、日本茶インストラクターでもあるので、お茶割。そして、羊の故郷信州新町の尾澤酒造のお酒との事。

地元密着型で、多くの方に愛されるお店。そして、ジンギスカンの文化を43年伝え続けるお店。

このような素敵なお店がある地域は心からうらやましいです。ラムバサダーフェスティバルで3位入賞も地元に根差し、地元と共にあるこの姿勢にあるのではと思いました。

今後も、地元の人と共に歴史を積み重ねていってほしいお店です。

【店舗詳細】

●店舗名:ジンギスカン万蔵
●TEL:026-276-2134
●料理ジャンル:ジンギスカン
●住所:〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉2丁目17-5
●営業時間:ディナーのみ
※新型コロナウイルスのまん延防止のため、営業日や時間が変更になっている可能性がありますので、お店にご確認の上ご訪問くださいませ。
●定休日:日曜日
●座席数:20席前後
●禁煙席有無:無し
●開店年月日:1978年5月
●URL:HP

この記事を書いた人

ラムバサダー 菊池 一弘

羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
詳しいプロフィールはこちらから。

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