ラム肉ブーム?他のブームとラム肉ブームの違い

こんにちは。ラムバサダーの菊池です。あっという間に今年ももう2月ですね。新年のご挨拶もしないまま2月になってしまい失礼いたしました。今年は猪年ですが、個人的には、未(ひつじ)年の気分で過ごしていきたいと思っております。皆様も、さらに羊の魅力にハマる1年にしていただきたく。

さて、2017年に何度も言われたのは「羊肉ブームですね!」というフレーズ。ただし実は、私が率いる羊齧協会(ひつじかじりきょうかい)としては、羊肉の「ブーム化」を良いものとは思っていません。羊に限らず、ブームになると情報が広まるなどのプラスの側面もありますが、業界自体が疲弊してしまうことが多いのです。清く正しく、緩やかに右肩上がりで持続することがわれらの理想です。現状、羊はそうですので、このまま行くのが理想です。

10年ほど昔のジンギスカンがブームになった時の事もよく聞かれます。あのブームは、ジンギスカンの名店が生まれ、ジンギスカンの地位が首都圏でも確定するという、良い面もありましたが、粗製乱造でブームが落ち着いた後にお店が大量に閉店するといったマイナスの面もありました。また、脂肪分が酸化しやすいなど、羊の特性を知らない人の作った羊肉料理を食べてしまった人が羊肉を嫌いになることとなってしまいました。

現在の話に戻ります。私は今言われる「羊肉ブーム」は、過去起こったブームとは違うと考えています。主に、今までブームになったものは「料理」や「味」がメインでした。2004年ごろのブームは、羊肉自体ではなく、「ジンギスカン」と言う料理がブームでした。去年から注目を集めているのは、「羊肉」であり、ジンギスカンのように料理や味ではなく、素材としての「羊肉」のブームなのです。このように今までのブームと混同しては、いけないなと私は感じています。

料理や味は、わずか数年で廃れる(ただし、確実にそのブームの対象の規模は大きくなる)ものですが、素材は、それが料理となり、味となるので、伸びしろが大きいのです。特に、肉というメインにもなる素材で、日本以外の多くの国では、日常的に食べられている食材が流行るということは、羊肉以外ではあまり考えられないのではないかなと思います。

ちなみに、最初に述べた「羊肉ブームですね」というコメントへの答えは「そうですね、最近熱いですね」となりますが、それに続いて、「ブーム化は諸刃の剣」でありかつ「素材がブームになっている」という特徴をご理解いただければ幸いです。

それでは、「この羊肉ブームは一過性なのか?」ということも聞かれますが、それは次回お答えしたいと思います。

菊地 一弘

羊齧協会 主席
株式会社場創総合研究所 代表取締役
一般社団法人 来来県 代表理事

羊肉の消費者団体、羊齧協会設立者にして主席(代表)。羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、月例イベント、羊フェスタ、羊齧落語、羊齧合コンなど、切り口を変えた羊肉普及のためのイベントを行う。月例イベントは6年連続満員御礼。100席のチケットが3時間で売り切れるほど協会には「羊愛」の強い会員が揃う。会員数は都内を中心に1,700名(2018年8月現在)。毎月数十名規模で拡大中。15名の幹部を置き、組織化しているのが大きな特徴。東京の本部のほか、関西支部を神戸に、北東北支部を八戸に置く。また、日本初のラム肉レストラン本『東京ラムストーリー』を監修するなど、活動は多岐にわたる。

羊齧協会 http://hitujikajiri.com/
一般社団法人 来来県 http://lailaipref.or.jp/