羊肉のプロフェッショナル集団が作り出す、こだわりの米沢ソウルフード/なみかた羊肉店(山形・米沢)

▲義経飯。ジンギスカンと一線を画す義経焼は、白米必須。

米沢牛の町、山形県米沢市で昭和三十三年に創業した老舗羊肉店「なみかた食堂」。薄切りで味噌ベースの味付けがたまらない名物「義経焼」は米どころ米沢の市民を釘付けにし、米沢牛の町で半世紀以上ソウルフードとして人々に愛され続けている。

そんな義経焼を生み出した初代創業者行方貞一氏をはじめ、同店の特徴は羊肉の可能性への飽くなき探究心と品質へのこだわりにある。

日本に輸入されているほとんどのラム肉は現地で骨を抜かれているもので、熟成が加速し食べ頃を逃している場合がある。しかしなみかた羊肉店では一部商品のオージー・ラムを骨付きのまま輸入して熟成度合いを調整、自社で脱骨し常に最高の状態の肉を提供している。

オージー・ラムを取り扱いはじめて40年経つ同店ではその間、自社牧場で羊を肥育しニュージーランド、アイスランド、フランス、アメリカなど様々な国のラムを取り扱ったが、オージー・ラムがとくに品質が安定していて風味が良いことから定期的に渡豪し工場を視察、厳しい品質管理のもとオージー・ラムを輸入し続けているという。

▲看板商品「義経焼」に並ぶ名物、予約限定「生ラムしゃぶしゃぶ」徹底的に品質管理されたラム肉は、レアで食べるのがおすすめ。

小売りやネット通販、卸しも行っており、プロの目利きで選ばれた羊肉は全国各地のジンギスカン屋や中華料理屋にも卸されている。肉にこだわるプロの料理人も納得する質の高い肉を、同社では余計な仲介業者を通さないことで低価格での提供に成功している。

義経焼や生ラムしゃぶしゃぶをはじめとした羊料理の豊富さもなみかた羊肉店の大きな魅力の一つだ。ジンギスカン屋という概念にとらわれず羊肉の可能性を追求したメニュー展開により、希少な羊胃袋を使用したモツ煮込みや、バターラムカレー、羊のたたき、羊の旨辛スープなど多彩な羊料理を楽しむことができる。

▲表面を強火で炙り、香ばしさをプラスした羊のユッケ。旨味の濃いマトンを使用。

そんな羊肉への探究心に溢れ出る4代目が記す羊見聞録「世界羊旅」を読めば、こだわりの羊肉をさらに美味しく食べられること間違いなしだ。

【店舗詳細】

●店舗名:なみかた羊肉店
●TEL:0238-24-6887
●料理ジャンル:羊肉料理専門店
●住所:〒992-0026 山形県米沢市東2-1-30
●営業時間:17:00~22:00(L.O. 21:00)
●定休日:毎週月曜日、第三火曜日
●座席数:60席
●個室の有無:半個室あり
●禁煙席有無:なし
●開店日:昭和33年
●URL:公式通販サイト食べログ

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