まず、お店のたたずまいを見ていただきたい。このあふれる昭和感。看板を見なければ飲食店と気付かないほどのパワーある外見をしています。そして、ドアを開けて中に入るとこんな感じ。
ハイターが並んでいたり、救急箱があったり、ニベアが置いてあったりと中は本当に営業している古い昭和の薬局そのもの。それもそのはず、こちらのお店は元薬局を居抜きでジンギスカン屋さんに改装したお店で、薬局の土間で羊肉を焼いているような不思議な感覚に襲われます。そして、この雰囲気は赤羽っぽくて嫌いじゃありません。
■見た目に騙されてはいけないしっかりとしたジンギスカン。
現在、昭和風をテーマにした新しい飲食店が結構できていますが、どちらかというと雰囲気重視で、味はそれなり・・・のパターンが多いのですが、このお店は一味違う。なんせお肉が美しい。
▲この美しさ。もちろんオージー・ラム
美味しいお肉は「あ、美味しそう」と感じるもので、このお肉もそうでした。写真は肩ロースですがちょうどよい噛み応えと脂感。そして、何もつけなくても羊独特の香りが美味しい。
おすすめは、塩とニンニクとの事でしたが、私は最初の数枚は何もつけずに美味しくいただきました。そして、ジンギスカンセットについてくるこの大ぶりの玉ねぎがまた美味しい。辛い玉ねぎは焼くと甘くなるそうで、なるほど焼けば焼くほど甘さが際立ちます。
うれしいのは店員さんが焼き方の解説と楽しみ方の解説を全テーブルでしてくれるところ。気軽なお店なのにしっかりしていて驚きます。肩ロースだけではなく、ハラミもハツも美味しくいただき、つまみで頼んだラムレバーも美味しい。
▲個人的に、ラムレバーはレバーの中で一番美味しいと思ってます。
▲ランプとハツ。肩ロースに負けない美味しさ。
駅から少し離れている人通りの少ないところにあるお店なのに、気が付くとお店は満席。地元の人が多いようで、テーマは面白いですがしっかり赤羽に根を下ろす羊の店になっていきそうです。
ラムしゃぶもあるらしいので、次回はラムしゃぶを楽しもうかと思っておりますよ。
【店舗詳細】
●店舗名:ジンギス酒場 ドラッグスター
●料理ジャンル:ジンギスカン
●住所:〒115-0045 東京都北区赤羽1-63-3
●営業時間:15:00~22:00 (料理L.O. 21:00)
※新型コロナウイルス流行期につき、営業時間等変更になる可能性があります。
●定休日:不定休
●個室:無
●URL:食べログ
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
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