輸入肉の安全性は?? オージー・ラムの安全管理について

こんにちは。ラムバサダーの菊池です。今回はよく聞かれる質問のお答え的な事をまとめてみました。輸入肉と聞いて「え、輸入肉なのこの店??」とおっしゃる人がたまにいらっしゃるので、今回はラムバサダーとして、オージー・ラムに絞り、「輸入肉の安全性」についてお話できればと思います。

日本人は国産信仰が強く、国産=安全、海外産=安全ではない、との漠然としたイメージを持たれる方も多いと思います。実は私も以前そうでした。羊肉の界隈にいると自然と情報が集まってきます。そうすると、本当にイメージだけだったのが段々とわかってきました。

このジャンルは書き始めると長くなるので、わかりやすく、あくまで菊池の認識ですが、ざっくりとまとめたいと思います。プロが精密に検証しまとめた! ではなく、消費者が10年ぐらい見ていてまとまってきたことなので、プロの方は「こういう認識なのね」的に暖かく見守ってください。

1. 国の管理の本気度がすごい。

オーストラリアは輸出大国で、農作物、資源、そして畜産が国を支えている基幹産業です。つまり、安全面での問題や、疫病が発生したりすると、海外へ畜産物が輸出できなくなる→企業に損害が出る→雇用不安に陥る…と、損害や被害が国の経済を傾かせる原因となります。

それ故、官民挙げて安全性の確保と品質の一定、向上に取り組んでいます。以前菊池がオーストラリアで食肉工場を見学したときも、オーストラリア人はもっとざっくりしているイメージでしたので(笑)その厳しい基準に驚いたほどです。管理の厳しさは世界有数とのことでした。

また、オーストラリアは固有の動植物の保護や環境維持のため、厳しい検疫措置を実施していて、外国からオーストラリアへ入国するときの申告が非常に厳しいのです。

参考:検疫‐オーストラリア大使館https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/quarantine_jp.html

2. 生産管理体制がすごい。

オーストラリアの羊は全頭牛のように一頭一頭耳に電子タグを装着。完全に個体識別されています。どこで生まれて、何歳で、どんな餌を食べて、どういう経路で移動し、ここに来たのか?などが、細かく管理され、その管理が生涯に渡ります。おそらく、私より由来がしっかりしている可能性があります……こちらも、世界有数の管理だそうです。

以前オーストラリアの牧場で「電子化前はこれで管理」ということで、紙の帳簿を見せられましたが、数十年レベルのかなり昔まで遡れる様になっていて驚いた記憶があります。

3. トレーサビリティ・システム(生産流通情報把握システム)がすごい。

生体の管理だけではなく、その後もその肉の出自が追える、トレーサビリティ・システムも「世界でも類を見ない(資料からの引用)」ほどの水準で管理されていて、食肉として海外に渡った後でも、「どこで生まれて、何歳で、どんな餌を食べて、どういう経路で移動し、ここに来たのか」がわかるようになっていいます。実際にどうわかるのか見せてもらいましたが、素人目線だと「ここまで分かる必要があるのかな?」と言うぐらい。

……と、オーストラリアで見たものや、資料などを元にまとめてみましたが、言いたいことは実は一つ。

単純に「海外産だからダメ!」的な思考停止の人が多いので、どうにかしたいと思ったからなんですね。国内、海外を問わず、多くの人達は真面目に羊肉に取り組んでいます。なので、「海外産なんとなくダメだと思う」的な、「なんとなく」で判断してほしくないなと。出自で差別することはかなり意味のないことなので。

かなり、個人的なまとめでしたが、こんな思いでまとめたということをご理解くださいませ。

●オーストラリアにおける羊肉の安全管理制度はこちらから

この記事を書いた人

ラムバサダー 菊池 一弘

羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
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