中国だと羊の定番料理 ラムしゃぶしゃぶ・特製胡麻だれ

しゃぶしゃぶと言うと皆さんどんなイメージを持ちますか?「牛肉を胡麻だれで食べる料理」とか「うちは豚」など、あまり羊のイメージを持つことはないかと思います。しかし、実はしゃぶしゃぶはもともと羊肉の料理だったのです。

中国・北京の名物料理に「涮羊肉(しゅわんやんろう)」と言う料理があります。日本のしゃぶしゃぶでもよく見る独特の鍋で、薄切りの羊肉や野菜を煮て胡麻だれで食べる料理です。これだけ聞いても、しゃぶしゃぶっぽいと思った方も多いのではないでしょうか?

この料理が日本に伝わり、昔は羊肉が手に入りにくかったので牛などほかの肉で代用していたのです。つまり羊肉のしゃぶしゃぶは、実は「元祖しゃぶしゃぶ」のスタイルなのです。だし汁も、胡麻だれも、一見難しそうなのにこんなにシンプルに出来るんですね。特に胡麻だれは自分で作ると一味も二味も違うのでお勧めです!

ラムもものスライスがない場合は、よくスーパーで見かける羊肉のスライスでも良いですし、たまに冷凍肉コーナーにあるロール肉(円形に冷凍させた羊肉をスライスしたもの)でも美味しくできます。

ご家庭でできる「元祖しゃぶしゃぶ」をお楽しみください。羊肉は体を温めるというエビデンスもとれている食材なので、この寒い季節にピッタリです。

[材料]2人分
ラムももスライス:300g
レタス:300g
春菊:100g
長葱 :2本
飾り人参:適量
しいたけ:4個

《ラム胡麻だれ》
すりごま(白): 50g
濃口醤油 :30g
白味噌 :20g
上白糖 :10g
おろしにんにく:少々

《ラムしゃぶ出し汁》
水 :800g
昆布:1枚
日本酒 :15g
薄口醤油:10g

[調理方法]
1.《ラム胡麻だれ》全ての材料をフードプロセッサーへ。
2.それぞれの具材を盛り付ける。
3.お鍋に出し汁レシピを入れて5分程度煮出してから通常に使用すれば完成。

山下 春幸(HAL YAMASHITA)

株式会社ウォーターマーク 代表取締役
HAL YAMASHITA 東京 エグゼクティブシェフ
WFP国連世界食糧計画 顧問
ワールドグルメサミット2010/2012 日本代表
JAPAN GOURMET 2015 in SINGAPORE 日本代表
料理ボランティアの会理事
一般社団法人オーガニック認証センター 会員
神戸大学大学院経営学研究科講師
日本精神障害者リハビリテーション学会員
観光学術学会学会員
兵庫県 ひょうご「食」担当参与

素材の持ち味を最大に引き出す「新和食」第一人者として、2010年、2012年の2大会連続でワールドグルメサミットに日本代表として出場。現在、Japanese Master Chefとして、海外に日本の食文化・風習・食材・農産物を通して、日本を紹介する活動を積極的に行っている。
また、自身のレストランのほか医療・福祉・食育イベント参加や講演、出版・執筆活動、監修・プロデュースなど、国内外で精力的に活動。さらに、東日本大震災被災者に飲料水を支援する基金設立、障害者支援活動など、食を通じた社会貢献活動にも全力を注いでいる。

http://wmk.co.jp/

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