こんにちは。ラムバサダーの菊池です。今回はラムとマトンについてです。
2020年にラムとマトンについてまとめたときは、ラム、ホゲット、マトンで事足りましたが、その後世界中から羊肉が輸入されるようになり、様々な概念が入ってきました。そこで、3年ぶりに改訂し、最新情報をお伝えします!
以前は1歳未満は全部ラムでしたが、今はミルクラムやベビーラムなどよく聞く用語が出てきたので、追加しました。
国によりわけ方が違ったり、ラムでも細かく別れたりしますが、あくまで一般の皆さんに概要が分かる形でまとめてみました。
まず、考え方が有名な所が2通りあり「歯の本数」と「年齢」というのがあります。このあたりを2つに分けてご説明します。
永久歯がゼロ本で乳歯のみ | ラム |
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永久歯が1本 | ホゲット |
永久歯が2本以上 | マトン |
ちなみに、前歯4本の永久歯か乳歯かで年齢を見れるのですが、
ゼロ | 当歳 |
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1本 | 1歳から2歳 |
2本 | 2歳から3歳 |
3本 | 3歳から4歳 |
4本 | 4歳以上 |
となり、5歳以上は歯のすり減り方などから推察するそうです。
ちなみに、羊には上前歯がありません。草を引きちぎるためにそう進化しているそうです。今度羊を見る機会がありましたら、是非じっくりご覧くださいませ。
ミルクラム | 生後2週間から1か月ぐらいまでの乳離れしていない仔羊 |
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ベビーラム | 生後1か月から3か月までの羊をこう呼ぶ場合がある |
ラム | 生後1年未満の羊 |
ホゲット | 生後1年から2年未満の羊 |
マトン | 生後2年以上の羊 |
と、こちらのほうがよく耳にしたことがあるかと思います。
ちなみに、以前よくホゲットを「幻の羊」的にとりあげる場合がありました。その理由としては、羊肉はだいたいラムで出荷するので元々数が少ない。そもそも、ラムとマトンという2つの区分しかなくホゲットを設定していない場合もある。などの理由で流通量が少ないので、そういう表現になったものだと思いますが、羊は全部育てていけばホゲットになります。なので、幻はやや言いすぎかなとも感じています。
こちら、あくまで目安です。人間も大柄な人もいれば、小柄な人もいるように、羊にも個性があります。例えば、大柄なラムもいれば、小柄なマトンもいるわけです。しかし、このような分け方があると知っておくと、羊を食べる時に楽しいと思うので、羊好きの基礎知識として覚えておいて頂ければと。
味の違いですが、ラムは羊独特の香りが控えめで柔らかく、マトンはしっかりと羊の香りがして食べごたえがある!となります。じつは、密かにマトン最近人気があり、オーストラリア産のチルドマトンは羊好きにはたまらない旨さなので、ぜひ皆さんに食べてほしいですね。どちらが良い悪いなどはなく、味のベクトルが違うだけで、ラムもマトンも美味しさに違いはありません。今後お店などで「ラム・マトン」などの表記を見たときのご参考になれば嬉しいです。
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
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