1回目は「ジンギスカン応援隊の登録者はジンギスカン好き」という前提に基づき、「全国のジンギスカン好きの属性はいかに?」を深堀していきました。今回もジンギスカン応援隊さんのアンケートを参考に「家ジンギスカンの現在座標」を探っていきたいと思います。
北海道遺産ジンギスカン応援隊とは?
北海道産ジンギスカン応援隊は、北海道産のジンギスカンを多くの人に広め、この食文化を次世代に残すために、歴史や地域ごとの文化、食べ方の提案、イベントなど、さまざまな情報を発信し、ジンギスカン文化の応援をしています。
■ ジンギスカン鍋って羊好きはみんな持っているの?
元々の疑問がここでした。我が家にはありますが、今まであまり家庭でジンギスカン鍋をお持ちのパターンを聞いたことがなく、あくまで「羊が好きな人内」での統計ですが、「ジンギスカン鍋の普及率」や「どのような道具で羊を焼くのか?」が知りたかったのです。
では、まずはアンケート結果をご覧いただきましょう。
ジンギスカン好きの人も7割がジンギスカン鍋を所有しておらず、特に20代に至っては7%とほぼ持っていないことがわかりました。逆に40代以上からは一気に所有率が3割近くになります。このあたり、おそらく一般的に家庭を持たれるタイミングだと思いますので、住環境の変化で所有数が上がったのではないか?と推察できます。では、地域差はどうでしょうか?もちろん北海道の羊好きはみんな鍋持っているだろう!と思って結果を見たらこうでした。
なんと、北海道でも所有率は35%と意外に少ないことがわかりました。みんな今はジンギスカンを外で食べるのだろうか…。逆に言いますと、まだまだジンギスカン鍋が家庭に入り込む余地がある気もします。
■ では、羊好きは家でどうジンギスカンを食べているのだろうか?
それでは、羊好き、ジンギスカン好きは家でどう羊を食べているのでしょうか?それもアンケート結果もとっておりまして、その結果がこちら。まずは後付けジンギスカン(たれを後でつけるタイプ)。
年代が上がれば上がるほどジンギスカン鍋の保有率が上がることを念頭に見ていただきたいのですが、フライパンとホットプレートが均衡しています。そして、2割ぐらいがジンギスカン鍋で、網が5%という結果に。
ジンギスカン鍋家で使わない理由が「匂いがつく」という事でしたので、煙が発生しにくい家庭にあるもので羊を焼くことが圧倒的に羊好きの中でも多いことがわかりますね。ホットプレート我が家はないのですが、多くの家庭は保有しているんですね。
さあ、次は味付けジンギスカンです。
味付けも、後つけもほぼ変わらない結果に。羊肉が好きな人でも、15%しか家庭でジンギスカン鍋を使わない結果となりました。
■ みんな何を使いジンギスカンを焼いているのだろうか?
上記外で皆さん羊をどう焼いているのか?その結果はこちら。
プルコギ鍋の利用や、焼肉用の鉄板など他用途の物を使う場合が多いことがわかりました。炊飯器で煮るという答えも。
■ ジンギスカン鍋はジンギスカン好きでも家で持っていないのだ。
個人的に、ジンギスカン好きは必ず鍋を持っていて、北海道に至っては100%じゃないか?との思いを最初持っておりましたが、アンケート結果はまったく違く、7割のジンギスカン好きはジンギスカン鍋を所有せず、家庭にある器具を使っていることが判明しました。
アンケート大事ですね。思い込みと現実の違いがここまで出るとは!持ってない理由は聞いていませんが、多く聞くのが「匂いがつく、とれない」になると踏んでいます。次回は、アンケートで深堀した様々な「家ジンギスカンの現在座標」をまとめたいと思います。
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
詳しいプロフィールはこちらから。
Special Thanks:ジンギスカン応援隊
※こちらのアンケート結果はあくまでも『北海道遺産ジンギスカン応援隊』の隊員の中でアンケートに回答してくださった438名の方から集計した結果です。正規リサーチ会社による市場調査ではありませんので、予めご了承ください。