[ラーメンシリーズ]羊愛が生んだ「〆の一杯」/羊サンライズ 神楽坂店

最近、羊ラーメンの話題をよく聞きます。羊ラーメンというとラムバサダー庄野さんの「メンショートーキョー」や、この前ご紹介した「ラム肉バル結」のラーメンなどがありますが、都内のお店でも羊ラーメンを出しているお店結構あるんです。

今回は、その中の一店ラムバサダー関澤さんのお店「羊サンライズ」の羊ラーメンをご紹介致します。

羊サンライズは、オーストラリア産から国産まで幅広い羊肉を扱うお店で、羊のディープな話を聞きながらスタッフが焼き上げる羊肉を食べる羊サンライズスタイルのジンギスカンは、羊好きのみならず、多くの美味しい物好きの人達の間で有名です。

その羊サンライズで〆の一杯のラーメンが美味しい!と聞いて、早速味わいに行きました。いつも、ラーメンに行く前の羊でおなか一杯になってしまうので、じっくり味わった事がなくて・・・・

前もって皆様に注意ですが、ラーメンだけでは提供しておらず、あくまで〆として食べる羊ラーメンですので、ご注意くださいませ。

羊を無駄なく使いたい!羊愛が生んだ「羊骨醤油ラーメン」

羊サンライズさんが羊ラーメンを出すのには理由があります。
それは「羊飼いが大事に育てた羊の骨も有効活用したい!」と言う羊に対する熱い思いからです。骨の有効利用を考えていた時に、羊の骨は良い出汁が出る事から、ラーメンを思いついたとの事。羊サンライズ麻布十番本店でスープ系を出しているので、ちょっとした差別化の意味もあるそう。

羊の骨は物凄く美味しい出汁が出るので、世界各地で羊の骨でスープをとることが多く非常に理にかなったやり方ですし、資源の有効利用の観点からも素晴らしい取り組みかと思います。

しかし、羊の骨は1頭買いしなければ手に入れにくく、羊を解体できる職人さんがいなければ1頭買いは難しいので、有効利用を出来るお店は少ないのです。じっくり10時間煮込んだスープは、シンプルながらもバランスが良い。

作り方は非常にシンプルで、羊の骨と野菜などを10時間じっくり煮込んだスープ。ラーメンのベースとには「紫峰」という醤油を使っています。こちら、醤油に鰹や昆布などの出汁が入っている醤油で、羊の出汁と、魚介の出汁が合わさり味に深みを出しています。新鮮で良い羊の骨だけを使っているので、脂分が多いスープなのにさっぱりとしているのも特徴。麺は常連の麺屋さんが「このスープにはこの麺が合う!」と勧めてくれた麺を使用しているそう。非常にシンプルですが、バランスが良いラーメンでした。

具材もまた考えられており、高級ラムばら肉を使ったラム肉チャーシューは脂分多めで、ガツンとしたうまさ。そして、添えられているパクチーがまた、このスープと麺にベストマッチ。ここまで、パクチーと相性が良いラーメンはなかなかありません。

塩味はやや強めで、ジンギスカンを味わい、お酒を飲んだ後にガツンと食べて帰る「ジンギスカンの〆で食べるラーメン」にピッタリでした。

羊料理としても完成度が高いし、ジンギスカンの〆として設計された料理と感じました。ラーメンとしても美味しいのですが、羊サンライズで体験する「羊の物語」の最後に〆で食べてこそ、さらにおいしく感じるラーメンだと感じました。

【店舗詳細】

●店舗名:羊SUNRISE 神楽坂店
●TEL:03-6280-8153
●料理ジャンル:ジンギスカン
●住所:〒162-0828 東京都新宿区袋町2杵屋ビル201
●営業時間:17:00〜23:00(L.O. 22:00)
※新型コロナウイルスのまん延防止のため、営業日や時間が変更になっている可能性がありますので、お店にご確認の上ご訪問くださいませ。
●定休日:毎週土曜、第1&第3日曜
●座席数:14席
●個室の有無:無
●禁煙席有無:完全禁煙
●開店年月日:2019年1月29日
●URL:HP

この記事を書いた人

ラムバサダー 菊池 一弘

羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
詳しいプロフィールはこちらから。

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